私はおとなの自閉症スペクトラム障がいのかたのお話を聞くことがあります。

おとなの場合、就労で悩んでるかたがとても多いです。

その理由の一つに〔暗黙の了解〕に気づきにくいことがあげられます。

通常、子どもは親や先生から教えられなくても、

学校生活、友だちづきあいや部活動といった仲間とのコミュニケーションをとおして成長するなかで

「こんな場面ではこうする」

「こんな場面はこれを言ってはいけない」といったように、〈空気を読んで〉気づき、

自ら〔暗黙の了解〕のスキルを獲得していきます。

それは社会生活や人づきあいをスムーズにやっていくうえの大事なスキルです。

しかし、一般にすでに言わなくてもわかっていることでも、

自閉症スペクトラム障がいのかたは幼いころから

「空気を読む」

「場を理解する」

といったスキルを身につけておらず、

学習する機会がないままにおとなになり、

社会人になって、

「常識がない」

「空気が読めない」

「自分勝手」

などと注意やしっ責を受けつづける場合があります。

 

〔暗黙の了解〕は〔暗黙の了解〕というだけあって、周囲もおとなに対して1つ1つ説明しませんし、当然誰もが気づくことという前提があるので、

自閉症スペクトラム障がいのかたがその場でその〔暗黙の了解〕に気づかずにいると、周囲からすると、

「わざと?」

などの誤解を招くことがあるのです。

しかし、そこも〔暗黙の了解〕なので周囲もたいがい何も言いません。

そして本人も気づかないまま同じようなことが繰り返し起こるわけです。

自信をなくして

うつ状態になったり、

ひきこもるケースがあります。

就労が安定せず、転職を繰り返すことが少なくないです

(-_-;)